夜、トイレに行くために暗い階段を降りようとして、足元がよく見えずに怖い思いをしたことはないでしょうか。 かといって階段の照明をつけると、明るすぎて目が覚めてしまったり、家族を起こしてしまったりすることもあるかもしれません。
この記事では、そんなときにあると便利な「階段の足元灯(フットライト)」について、点灯方式と電源方式という2つの軸から選び方を整理します。
なお、この記事で扱うのは、壁に埋め込むタイプではなく、工事不要で後付けできる室内用のフットライトです。
夜の階段にフットライトがあると安心な理由
夜中に目が覚めて階段を使うときは、まだ寝ぼけていて足元がおぼつかないこともあります。特に暗い階段では段差が見えにくく、「もう一段あると思ったらなかった」「段差に気づかず足を踏み外した」といったことも起こりやすくなります。
消費者庁も、高齢者の自宅内での転倒事故について注意喚起しており、階段は転倒が多く起こる場所の一つとして挙げられています。小さな子どもがいる家庭では、夜中に子どもを抱えて階段を移動することもあり、足元が見えない状態は特に不安に感じるところです。
もちろん、階段では手すりを設置するなどの対策も大切です。そのうえで、夜でも段差や足元を確認しやすいように、フットライトを用意しておくのも一つの方法です。
フットライトの点灯方式の種類
フットライトと一口に言っても、点灯方式や電源方式によっていくつかの種類があります。 まずは、ライトが「いつ点くか」を決める点灯方式について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. 人感センサー式
人の動きを感知すると、自動で点灯するタイプです。必要なときだけライトをつけられるため、常時点灯するタイプと比べて、消費電力や電池の消耗を抑えやすいのが特徴です。
製品によっては、後ほど紹介する明暗センサーと組み合わせて、「周囲が暗く、なおかつ人を検知したときだけ点灯する」ものもあります。昼間には点灯させず、夜に階段を使うときだけ明るくしたい場合に便利です。
人感センサー式は階段だけでなく、押し入れやクローゼット、物置など、普段は照明をつけておく必要はないものの、使うときだけ明るくしたい場所にも向いています。
一方で、センサーの検知範囲や感度は製品によって異なります。階段では上下方向に人が動くため、設置する位置や角度によっては、階段に近づいてもすぐに反応しないことがあります。購入前に検知距離や検知角度を確認し、実際の動線に合った位置へ設置できるか確認しておくと安心です。
2. 明暗センサー式
周囲の明るさを感知し、暗くなると自動的に点灯するタイプです。
人の動きを検知して点灯する人感センサー式とは異なり、周囲が一定の暗さになると点灯するため、夜間は常夜灯のように使うことができます。
「人が近づいたときだけ点灯する必要はない」「夜の間はいつでも階段の段差が見えるようにしておきたい」という場合に使いやすい方式です。
人感センサーのように人の動きを検知する必要がないため、センサーの反応を気にせず使えるのも特徴です。その一方で、暗い間は点灯し続けるため、人感センサー式と比べると点灯時間は長くなります。
3. 常時点灯・手動式
センサーではなく、スイッチなどを使って自分のタイミングで点灯・消灯させるタイプです。
自分で操作する必要はありますが、センサーの検知範囲や周囲の明るさに左右されず、必要なときに確実に点灯させられるのが特徴です。
夜の間は常に点灯させておいたり、階段を使う前に自分で点灯したりと、使い方を自分で決めたい場合に向いています。
一方で、消し忘れが起こりやすかったり、階段を使うたびに操作する手間がかかったりするため、操作の手軽さを重視する場合は人感センサー式や明暗センサー式の方が使いやすいこともあります。
フットライトの電源方式の種類
点灯方式とあわせて確認したいのが「電源方式」です。
フットライトでは、主に「コンセント式」「乾電池式」「充電式」があります。それぞれ使い勝手が異なるため、設置したい場所や、電池交換・充電の手間など、何を優先するかで選ぶとよいでしょう。
1. コンセント式
その名のとおり、コンセントに挿して使用するタイプです。
電池交換や充電が必要ないため、設置したい場所の近くにコンセントがあれば、手間をかけずに使い続けやすいのが特徴です。
一方で、コンセントの位置によって設置場所が限られます。階段の近くにコンセントがない場合は使いにくく、基本的には停電すると点灯しません。
電池交換や充電の手間をできるだけ減らしたい場合に向いている方式です。
2. 乾電池式
乾電池で動くタイプです。
コンセントを必要としないため、階段の途中や廊下など、電源を取りにくい場所にも設置しやすいのが特徴です。配線がないため、設置場所を変更しやすいというメリットもあります。
一方で、定期的な電池交換が必要です。電池の減り方は、ライトの明るさや使用頻度、点灯方式などによって変わるため、点灯方式とあわせて確認しておくとよいでしょう。
乾電池が残っていれば停電中でも使用できるため、非常時の明かりとして使える製品もあります。
3. 充電式
本体にバッテリーを内蔵し、USBなどで充電して使用するタイプです。
乾電池を定期的に購入・交換する必要がなく、コンセントにつないだまま設置する必要もないため、比較的自由な場所に設置できます。マグネットなどで取り外せる製品であれば、充電するときだけ本体を取り外して使うこともできます。
一方で、定期的な充電が必要です。充電を忘れてバッテリーが切れていると、必要なときに点灯しないため、残量を確認しながら使う必要があります。
また、製品によっては普段はコンセントに挿して使用し、停電すると内蔵バッテリーに切り替わって非常灯として使えるものもあります。ただし、すべての充電式がこの使い方に対応しているわけではないため、停電時にも使いたい場合は商品の仕様を確認しましょう。
階段用フットライトの商品例
ここからは、点灯方式や電源方式の異なるフットライトを4つ紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、「どれが一番良いか」ではなく、設置したい場所や使い方に合うものを選ぶ参考にしてみてください。
ムサシ ここにもそこにもまんまるセンサーライト(WSL-003MB)
- 点灯方式:人感センサー式(常時点灯にも切り替え可能)
- 電源方式:乾電池式
単3形乾電池3本で動作する、人感センサー式のライトです。
コンセントを必要としないため、階段の途中など電源を取りにくい場所にも設置しやすいのが特徴です。AUTOモードでは人を検知したときだけ点灯するため、必要なときだけ明かりをつけることができます。
AUTO/ON/OFFの切り替えができ、必要に応じて常時点灯させることも可能です。ただし、常時点灯モードでは人感センサーで使うときより電池の消耗が早くなります。
コンセントの位置を気にせず設置したい場合や、充電の手間を避けたい場合に選択肢になります。一方で、乾電池の残量を確認し、定期的に交換する必要があります。
また、防雨構造のため、室内だけでなく屋外でも使用できる製品です。
アイリスオーヤマ 人感センサーライト
- 点灯方式:人感センサー式(明暗センサー併用・常時点灯への切り替えも可能)
- 電源方式:乾電池式(モデルにより異なる場合あり)
アイリスオーヤマの屋内用センサーライトです。公式ページで確認できる乾電池式のモデルでは、人感センサーと明暗センサーを切り替えて使えます。
周囲が暗いときに人を検知すると点灯するAUTOモードのほか、常時点灯するONモードにも切り替えられるため、「夜に階段を通るときだけ点灯してほしい」という使い方にも、必要に応じてつけっぱなしにする使い方にも対応できます。ただし、常時点灯では電池の減りが早くなります。
商品ページには複数のモデルが並んでいるため、電源方式や仕様は購入前に各モデルのページで確認してください。屋内用なので、室内の階段に設置する用途に向いています。
wasser LEDセンサーライト wasser96
- 点灯方式:人感センサー式・明暗センサー式・手動点灯
- 電源方式:コンセント式(内蔵バッテリーあり)
コンセントに挿して使用するタイプのフットライトです。
人感センサー、明暗センサー、手動点灯を切り替えられるため、使い方に合わせて点灯方式を選べます。
普段はコンセントから電源を取りながら使用し、本体を取り外すと懐中電灯として使えるのも特徴です。停電時には本体を取り外して懐中電灯として使えるため、非常時の明かりとしても利用できます。
階段の近くにコンセントがあり、電池交換や充電の手間をできるだけ減らしたい場合に使いやすいタイプです。
7Life 角型LEDライト
- 点灯方式:人感センサー式(明暗センサー併用)
- 電源方式:充電式(USB充電)
USBで充電して使用する、人感センサー式のライトです。
人感センサーと明暗センサーを組み合わせており、周囲が暗い状態で人を検知すると自動で点灯します。
マグネットや両面テープを使って取り付けられるため、コンセントがない場所にも設置しやすく、充電するときには本体を取り外すことができます。
乾電池を購入・交換する必要がない一方で、定期的な充電は必要です。階段の途中など、コンセントを使いにくい場所へ設置したい場合に選択肢になります。
複数のサイズから選べるため、階段だけでなく、廊下やクローゼットなど設置する場所に合わせて使いやすい製品です。
設置前に確認しておきたいポイント
フットライトを購入する前に、実際に設置する場所を確認しておきましょう。
特に確認しておきたいのは、次のようなポイントです。
- コンセント式の場合、設置したい場所の近くにコンセントがあるか
- ライト本体を取り付けられるだけのスペースがあるか
- 人感センサー式の場合、検知範囲や検知角度が階段の動線に合っているか
- 両面テープやマグネットなど、設置したい場所に合った取り付け方法か
- 賃貸の場合、壁への穴あけや両面テープの使用に問題がないか
- 明るさや光の色が、使いたい場所に合っているか
特に人感センサー式は、製品によって検知距離や角度が異なります。
階段では上下方向に移動するため、ライトを取り付ける場所によって、人を検知するタイミングも変わります。購入前に商品の検知範囲を確認し、「階段を上るとき」「階段を下りるとき」のどちらでも使いやすい位置に設置できるか考えておくとよいでしょう。
また、フットライトは製品によって明るさや光の色も異なります。
夜中に使うことを考えると、足元を確認できる明るさがありつつ、まぶしすぎないものを選びたいところです。商品ページに明るさや光の色が記載されている場合は、設置場所をイメージしながら確認してみてください。
まとめ
階段用のフットライトを選ぶときは、まず「どのタイミングで点いてほしいか」から点灯方式を考えてみましょう。
人が通るときだけ点灯させたいなら人感センサー式、暗い間は点灯させておきたいなら明暗センサー式、自分で点灯・消灯を管理したいなら手動式というように、使い方によって選択肢が変わります。
そのうえで、設置したい場所に合わせて電源方式を選びます。
- 電池交換や充電の手間を減らしたいならコンセント式
- コンセントのない場所に設置したいなら乾電池式
- 乾電池を使わず、設置場所の自由度も確保したいなら充電式
といった違いがあります。
階段の近くにコンセントがあるか、どこに取り付けたいか、充電や電池交換をどのくらい手間に感じるかなど、自宅の環境に合わせて選んでみてください。
夜の階段で足元を確認しやすくする方法の一つとして、自分の暮らしに合ったフットライトを取り入れてみるのもよいでしょう。
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